三軒茶屋マンション外装プチリノベ③

三軒茶屋マンション外装プチリノベ③賃貸物件の共用照明

管理賃貸物件である、三軒茶屋マンションの大規模修繕・外装プチリノベにて、共用廊下の照明も交換することにしました。既存の照明は昭和レトロな蛍光灯だったので、カッコイイ照明にしたいと思い、照明器具を探しました。管理人の独断と偏見で決めたので、ご入居者様がご満足いただけているかは(カッコイイ?)定かではございませんが…。照明器具の交換終了後、夜間に確認しましたが、管理人はカッコイイ!と思っています。蛍光灯からLEDに換えた事で節電にもなりそうです。蛍光灯に比べて、LEDは虫が集まるのを軽減するそうで?何よりです。まだ照明器具交換をして間もないので、成果の程は現在わかりませんが…。

LEDライトの光と虫

なぜ虫はLEDライトの光には寄ってこないのでしょうか?

虫の「走光性」の習性には、光に含まれている「紫外線」が大きく関係しています。
紫外線は人間の目には見えませんが虫の目からは見えており、紫外線を頼りに光を判断して飛んでいるといわれています。

そして、紫外線は太陽の光や月明かりだけではなく、蛍光灯などの照明からも微量ながら発生しており虫が反応して寄ってくるとされています。
一方、LEDライトの光からは紫外線が放出されないため、虫を寄せ付けることはほとんどありません。そのため、特に食品工場などの衛生管理が重要な施設では、虫の混入を防ぐためにLEDライトが照明に使われていることが多いです。また、紫外線を利用して虫を誘い出し感電死させる「電撃殺虫機」という電気設備が使用されている施設もあります。

照明や電灯など光に虫が集まる原因

昆虫の光受容体(光を刺激として受容する感覚器は単眼と複眼のほか、脳による直接受容があるといわれています。このうち人間の目に当たる視覚器官としては複眼が相当します。複眼は数百~数千個の6角形をした目が整然と並んだ集合体で、球面状に発達しています。頭を動かさなくても広い視野が得られるのが特徴といわれています。

●昆虫の光に対する反応

昆虫の光に対する反応で知られているのは、夏の夜に蛾(ヤガ)などが街燈に群がる様子が知られています。この光に集まったり避けたりする習性を「走光性」といい、古くから誘蛾灯などに利用されてきました。

また昆虫は太陽や月の明かりを基準に飛翔する種類がいます。遠距離からくる光は平行線のように見えるので一定の角度を保って飛翔していれば直線的に飛ぶことが出来るのですが、街路灯を月と間違えた蛾は光源までの距離が近いので街路灯を中心とした放射状のラインに対し一定の角度で飛ぼうします。街路灯の周りをぐるぐるまわり、どんどん半径が小さくなる飛び方をする結果、集まってくるように見えるようです。

昆虫の光に対する反応は「走光性」以外にも「明順応」や「日周リズム」、生殖にかかわる「光周性」・遺伝情報を破壊する「障害」・紫外線情報を遮断することによる「視覚遮断」・太陽光を地面から反射させて上下を混乱させる「光背反応」などが知られています。この反応の分類は研究が進むとさらに細分化され新しい反応が追加される可能性があります。

●昆虫の光に対する具体的な反応

・誘引:「正の走光性」
光源に向かってくる性質を利用した防除方法で古くから利用されてきました。たいまつでおびき寄せ、焼き殺すことが行われていたようです。現在では昆虫によって好む波長や強度が異なることがわかってきました。

・視覚細胞内の色素顆粒を光の強弱に応じ移動させることによりおこる反応:「暗・明順応」
夜行性の蛾は、夜間や暗闇に順応した状態(暗順応)で目に光を当てると、猫の目のように光る現象が見られます。そのまま数分光を当て続けると、昼間の目の状態(明順応)に順応します、昼間と勘違いした個体は飛翔をやめたり、産卵行動を中止することが知られています。

●昆虫の複眼の秘密

昆虫の複眼は3種類の視細胞(光受容細胞)から構成されているようです。この視細胞は特に紫外線・青・緑に反応することが知られています。ちなみにミツバチの場合、見ている領域は250nm~650nmといわれ(人間は380nm~800nm)、人間が見ることが出来ない紫外線領域(250nm~380nm)をみているようです。テレビなどで昆虫の物の見え方(花を見たらどう見えるか)の映像を紫外線透過フィルターを使って白黒で表示することがありますが、昆虫はこの領域もカラーで見ていると考えられています。

近年は発光ダイオード(light emitting diode: LED)の性能が飛躍的に向上しています。紫外線領域から赤外線領域までの生産が可能となり、特定の周波数で狭帯域(±20nm位)のLED発光レーザーが使えるようになってきてからいっそう研究が進んでいます。

昆虫は光に対してさまざまな反応を示すことが分かってきています。さらに昆虫は完全変態するものしないもの、その一生の時期、生理状態(空腹時・満腹時、日周リズムなど)によっても反応する波長、光の強弱があることも分かってきているようです。

英語・リノベーションとは

英語でリノベーションとは「Renovation」と表記します。日本語の発音はリノベーションですが、英語ではレノベーションと言われたりもします。辞書で引くと、「改築、修復、修理、革新、刷新」とでてきます。このことから、英語での意味は「修復をして元の状態に戻す」という言葉だと分かります。

一般的に建物に関して使われる際は、「古いものを新しくする」「修理する」といった意味が多いです。英語の「Renovation」は建物の修理に関して幅広い意味をもちます。そのため、英語で建物の修理に関しては「Renovation」という単語しか使用しません。

実際に日本でのリノベーションとは?

英語のRenovationとの違い

英語は建物の修理全般に使う広い意味を持ちますが、日本では「用途や機能を変更し質や価値を高める」といった意味でリノベーションという言葉を使用しています。建物の資産価値を高めることが目的なので、古くなった部分を元の状態に戻すだけではリノベーションとは言いません。

現代の生活スタイルに合わせた住みよい環境を作り、新築当時の状態よりも建物の性能を向上させることが日本でのリノベーションです。

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